2014年9月22日月曜日

あの丘を越えて

美瑛センチュリーライド、2日目はこの人達から始まります。

右から宇都宮ブリッツェンTA栗村さん、運営会社社長柿沼さん、マスコットのライトくん。
元選手・コーチだった柿沼さんは3回目の参加、栗村さんは初参加。
昨夜の交歓会でもいらしてましたが、J-SPORTSのサイクルロードレース中継でお馴染みの栗村さんのトークが聞きたくて、我が家は2日目も朝イチからです。
柿沼さんから乗車姿勢についてのお話もありましたが、半分くらい昨日堂城先生が言ってた事だったりして栗村さんに突っ込まれてたりしますw


テレビも居ました。レイザーラモンHGは久しぶりに見たなー

さて、2日目は1日目と違い、細かいアップダウンが最初から最後まで続くコースです。
獲得標高も1,300mを超えるため、クリート無しで片足サンダル履きの自分には少々厳しい。

途中で足の痛みがでたらそこでDNFという制限を課してスタート。

初っ端から登ります。
まだ身体が温まっていないところにこの坂は中々厳しいのですが、まだ体力もある頃ですので力任せに登ります。最近、長距離を頻繁に走るようになった嫁は軽々と登っています。

最初の坂を登り切ったあたり

二日目は快晴に恵まれました

最初の登りの後は短いアップダウン。下っては登り、登っては下りの繰り返しになります。
ちょっと怖いのは、下りきったところで曲がるというコースレイアウトが散見されること。単独で走る分にはさほどでもありませんが、後ろから人が来るときは注意ですし、直角に曲がるところでは路面状態に気をつけなければなりません。

しかし、そういった箇所でもスピードを出して曲がるということはまずありません。
なぜなら、ほぼ危険な下りコーナーのところには「減速」の看板、場合によっては誘導員が配置されているからです。このあたりが、このイベントの素晴らしいところです。
安全に、楽しく美瑛を楽しむことができます。

引き続き、登っていくとこのイベントでの最高地点に到達します。
長い登りの後なので、汗だくですがいい眺めを堪能できるオススメビューポイント。
写真を取るという理由で休めるしね!

他の皆さんが苦しみながら登ってくる姿もよく見えます

この後は一気に下り、その後も下り基調の道が続きます。
ちょうど良い速度の集団にご一緒させてもらって第1エイドへ。

ここは飲み物とバナナ、アメとチョコレート程度のシンプルなエイドですが、下手に地元名産ばっかりじゃなくて補給に適した食べ物飲み物がありがたい時もあります。今年はスポーツドリンクが貰えて去年よりパワーアップしてた・・・と思う。たぶん去年はスポーツドリンク無かったと思うんですよね。

さて、仲間と合流したものの、昨日より距離が開いていたようで、先頭集団は私が到着した直後にスタートしてしまいました。
先頭に着いていった人たちを見送り、後続の仲間を待ってエイドを後にしました。


序盤こそ好調に走っていましたが、登りを重ねるごとにジリジリと遅れていく私。
幾分、骨折部分が気になってきますが痛みというほどではなく、それより太ももがキツくなってきました。
立ち漕ぎができないのとクリートが無いとやっぱり坂道は辛いんでしょうか。そんなことを考えながら走っているうちにとうとう嫁にも置いて行かれました。

途中で嫁や仲間が待っていてくれて、風景楽しんだりもしましたが、いよいよ余裕がなくなってきます。

いい景色ですねぇ(ゼエゼエ)

もう絶景ですよ(はーしんど)

この直登の坂がイヤでねぇ・・・
このあたりから、だんだんカレーのことしか頭に無くなってきます。かばっているからのか、太もも以外にも膝や首筋、腰に痛みが出るようになってきます。
そして、「カレー食べたらDNF」という思いが頭をよぎり始めました。
よくない兆候です。

それでもなんとかかんとかエイド2に到着。
お待ちかねのカレーだ!

カレーとトマト。昨夜も頂きましたがこのトマトも美味しいんですよ。


美味い!おかわり!
カレー2杯とチーズいりソーセージ1本、トマト1個は流石に腹がキツイぜ・・・

このエイドでちょっと長めの休憩。しばらく呆けておりました。

先頭はとうの昔にスタートし、5つめだか6つめだかの集団がスタートする頃になってようやく再スタート。太ももは辛いですが、骨折している右足は大丈夫。膝もなんともない。腰や首も我慢できる程度にはなってきた。とりあえずエイド3までは行こう。そこでダメならDNFにしよう。そんなことを考えつつ。

写真撮影という休憩をはさみつつ・・・
いくつ坂を超えたのか、いくつ丘を越えたら次のエイドなのか。
景色を楽しむ余裕は失われてきますが、嫌でも目に飛び込んでくる美瑛の空と木と丘。

休みつつ登り、下ってはまた登って一休み。そんなことを繰り返しているうち、あと少しで次のエイドというところでペンション、トム・テルムさんの前にさしかかります。
思い出しました、私設エイドがあることを。

トム・テルムさんは美瑛センチュリーライドの日は予約開始後速攻で埋まるという自転車乗りに人気のペンション。ご主人も自転車好きで、この日は先頭集団で走っていらっしゃいますが、奥様や娘さんたちが軽食と飲み物を振る舞ってくれます。ちょうど坂道を下る途中ということで、去年は通りすぎてしまったのですが、今年は遠目に見つけて止まることが出来ました。

私設エイドステーションの看板

お嬢さんがたから振るまいが

看板犬、ロッタちゃんからも歓迎を受けました

冷えたオレンジジュースがしみました。
そして、塩分補給タブレットとチョコレート、アメ。わずかな時間でしたが、とても有り難かったです。
畑でとれたというとうきびと巻きずしも食べたかったのですが、未だ腹にカレーが残っていて手を付けられず残念。

私設エイドを出発して一山越えると直ぐにエイド3。
ここではバナナやチョコレート、ドリンクの他にじゃがいもが出てきました。それも2個!
去年は1個だった気がしますが・・・。
やっぱりカレーが残っているので1つにしてもらいました。カレー、来年からは1杯にしようかなぁ・・・。
更に、どら焼きまでもらったのですが、こちらはポケットに入れてお持ち帰りにしました。
嫁と1つづつ。塩気が効いていて良かった
私設エイドとエイド3でゆっくりするうちに、体は回復してきた気がします。
ここまで来たなら最後まで走りたい。行けるところまで行ってやろう。
最後に長い坂があるけど、押して上がればいいやくらいの気持ちでエイドを出ました。

もちろん、休憩につぐ休憩をはさみます

この後は、止まってもカメラを取り出す気にもなれませんでしたが、少しの平坦とたっぷりの坂道を登り、無事ゴールにたどり着くことが出来ました。

最後の長い坂道を登りきった時には、観光客が周りにいなければガッツポーズしたいくらいの気分。
ああ、なんとかなったなぁ。

一日晴天でした
骨折して美瑛に間に合わないと言われた時には、内心落ち込んだものでしたが、多少の無理を押してでも走って良かった。幸い、ゴールから丸一日経過した今も患部に異常はありません。
綺麗な景色と街を上げての歓迎ムード、周到に用意されたルートと案内、心尽くしのエイド+私設エイド、交歓会、どれをとっても最高です。繰り返しますが走れて本当に良かった。

走り終わって芝生の上に寝転がって空を眺めながら、また来年も走れることを願い、イベントを締めくくりました。





帰札後、温泉とラーメンで疲れを癒やし、Edgeのログを確認してみたら、平均速度は去年とあまり変わらないことに気づいてちょっとびっくり。去年がだらしなかったのか、それとも・・・?

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