2014年7月14日月曜日

十勝をめぐって腹いっぱい

中札内村は十勝総合振興局に属し、帯広市の南に位置する人口4,000人ほどの酪農と畑作を基幹産業とする村です。
隣の帯広市には毎年遊びに行っている我が家ですが、中札内村には殆ど行ったことがありませんでした。

この日曜、そんな中札内村に行くことになったのは「第2回十勝中札内グルメフォンド」の存在を知ったからです。 
噂によると、グルメフォンドと名乗るだけあって中々美味しいものがたくさんいただけるらしいとのこと。それじゃあ試しに一度行ってみましょうということで、美味しいものに釣られた我が家は早々に申し込んだのです。



懸念されていた台風こそ逸れたものの、当日朝の天気は霧と小雨。
途中のPAにて。ビミョーな天気です。

なんとか持ってくれることを祈りながら、スタート地点となる中札内農村休暇村フェーリエンドルフに到着。
ポニーと道産子がお出迎え
6時の受付開始を待って受付を済ませると、反射素材で作られたバンドを渡されます。これを腕でも足でも自転車にでも巻きつけることで参加者証とするようです。コースによって異なる色のシールが貼ってあるのでエイドでの識別等もこれを使う様子。
私は手首に巻いてました

7時15分ころから開会式。今回は130kmコースに申し込んだのですが、80km、30kmコースも出発の度に開会式は行われるようです。

開会式やってます。

主催者、ゲストライダーの挨拶のあと、警察の方からご挨拶がありました。普通ゲストライダーあたりが面白い事を言って笑わせるくらいが開会式の盛り上がりですが、

司会「来賓として警察の方からご挨拶・・・」
 ↓
参加者「どうせ自転車もロクに知らない警官が安全運転をとかだらだら言うだけだろ」
 ↓
警察「実は自転車をやってまして・・・」
 ↓
参加者「お、最近の流行に乗ったのか?w」
 ↓
警察「・・・自分は昔ツールド北海道市民レースで2位になったことがあります」
 ↓
参加者「何イィ!(どよめき)」

と何故か来賓挨拶が一番盛り上がりを見せたという。

そんなこんなで10人くらいづつに分かれてスタートです。たまたま立っていた場所が先頭近かったので、4番めか5番めくらいの集団でスタート。
畑の中をスタート
先日の東千歳バーベキューにもご一緒したAさんと同じ集団でしたが、先頭集団に食らいつきたい彼は既に遥か彼方。
私は嫁と二人でのんびりと集団後方にて走っています。

最初のエイドはピョウタンの滝。初めて中札内村に来た私でさえ知っている有名な観光スポットです。

1~2%程度の坂をゆるゆると登っていくと、23km地点に滝があります。途中で白くてもこもこした謎の小動物を目撃したり、草を食んでいる牛を見たり、クマ注意の看板を見てたら警察車両が「クマ出るかもしれないから注意してね」とか言ってまわってたり。
ピョウタンの滝
最初のエイドで配布されたのはクッキー、六花亭のチョコレート、バナナ、枝豆羊羹。ここまで丁度いい坂道を登って身体があったまってきたところだったので、この甘いものは嬉しい。
バナナ、羊羹、チョコレートにクッキー
しかし、まさか六花亭のチョコレートが出てくるとは・・・。クッキーも羊羹も美味しゅうございました。(バナナ/チョコレート・・・中札内村観光協会、クッキー・・・アンクルヒロ、枝豆洋羊羹・・JA中札内)
初っ端から充実したエイド

ここで、先日夜の突発サイクリングにお付き合いいただいたNさんにお会いしました。
他のお友達と参加されているNさんはスタートが後ろのほうだったそうで、丁度我々と入れ違いになりました。

Nさんに別れを告げて次のエイドへ向かいます。
下り基調で快調な道のり
ここから次のエイドまでは、途中で少し登って下ってがあるものの、基本的には下り基調。ゲストライダーのトレインに無賃乗車するなどして快調に走っていましたが、とうとう雨が。

できれば雨に当たりたくない我が家はのんびり走るという方針を転換し、早めに回って引き上げるという方針に。幸い、程なく雨は止みましたが、またいつ降るかわからない空模様です。
ペースを上げ、ゲストライダー御一行様をパスして先に向かうと2つ目のエイド、「道の駅コスモール大樹」が見えてきました。
コスモール大樹に到着
ここでは「穀内さんちの濃厚チーズケーキ」を頂きましたが、ちょっと凍ってます。でもそれが走ってきた身体には丁度よく、太鼓の演奏を見ながら美味しくいただきました。この太鼓は大樹町に伝わる日方川太鼓というそうで、中々の迫力でした。
このチーズケーキ美味しかったですよ。


日方川太鼓の皆さん。お腹に響く迫力の演奏をありがとう
この先は少し登り基調。エイドを出て国道237号線を北上する形になります。暫く走ると道の駅忠類に到着しますが、ここがエイドではなく、エイドはそこから登ったところにある「シーニックカフェちゅうるい」です。
今回、最大の難所として想定していたため、嫁と分かれてそれぞれのペースで登ります。平均斜度は9%、最大12%程度の坂道を800mほど走るのですがかなりキツイ。普段お守り代わりにしていて殆ど使うことのないリア28Tを投入してなんとか登り切ることができました。
登り切った所にあるエイドは眺めがよいのですが残念な空模様だったため充分には堪能できず。その代わりに美味しい食べ物を堪能しました。

どんよりな空とパン、ソーセージにバナナ
このエイドでいただいたのはカルピスとパン、ソーセージとバナナ。パンはゆり根いりあんパンと塩気の効いた塩パンという2種類を半個ずつ。この塩パンが絶品でした。バターが多めで塩味が効いたパンは汗をかいた身体に丁度いい感じ。
風景を眺めてゆっくりいただきたかったですが、またも雨が降ってきて路面が濡れ始めました。濡れた路面を下るのは怖いのでさっさと降りてしまうことにします。
嫁はこの坂がよっぽど辛かったのか、係の人に「もう坂はありませんよね?」と聞いていて「ここ下ったら坂はありませんよ」という回答を貰っておりました。

ゆっくりと下り、再び国道を走っていると「登坂車線」という文字が見えます。
「・・・登坂車線があるってことはそれなりの坂があるってことじゃねぇか」さっそく、先ほどの係の人に心のなかで恨み言をぶつけつつ最大4%程度の坂道を登っていきます。
幸い、平均斜度は大したことありませんでしたし、距離も3km程度だったので難なく超えることができましたが、国道なので結構車の往来が多く、少々ヒヤリとすることもありました。大樹から忠類へ向かう途中の路肩も荒れていて走りにくかったですし、国道はあまり走りたくなかったですね。

その国道を途中で離れ、今度は道の駅さらべつを目指します。
道の駅さらべつ
ここで頂いたのはきゅうりの漬物とミニトマト、クッキーと金時豆の甘納豆orどんぐりむらポテトチップスというもの。
パンを食べた先のエイドからまだ10km程度。きゅうりもトマトも甘納豆もポテトチップスも美味しくいただいましたが、クッキーはお土産にしました。
食べきれないほどのフードが出てくるとは思いもよらず。恐るべし十勝中札内グルメフォンド。
きゅうりとミニトマト

クッキーと甘納豆にポテトチップス


少々重くなった腹を抱えて再び北上。追い風に乗って快調快調。
快調ですよ
途中、居眠り防止の溝が路側帯側にも掘られた道が少々怖かったですが、無事次のエイド「ファームレストラン野島さんち」に到着です。エイドばっかりですが、このあたりはだいたい10kmちょっと走るとエイドというようにエイドが続くのです。
野島さんちのエイド
ここからは30kmコースや80kmコースとも一部同じコースやエイドとなります。エイドについてみると見たことのあるMTBと、後部座席付きの電動自転車が。見渡してみると東千歳駐屯地や北広島の天竺でご一緒したYさんが奥様とお子さん連れでいらっしゃいました。
ここでは大根、きゅうりの生野菜を塩でいただいたり、パンにマチルダという品種のじゃがいもととろけるチーズを挟んだもの(マチルダのチーズフォンデュ)を頂きました。
これも美味しい。どれも美味しいなぁ。

またこのじゃがいもとチーズが美味しいんだ。もちろんパンも。
Yさんのお子さんはきゅうりが気に入ったらしくて、3本ほど平らげておりました。私は大根を頂いたのですがこちらも辛くて美味しかったです。

Yさんご一家と分かれて次のエイドに向かいます。
そろそろ向かい風にあたるようになってきましたが、天気も回復してきて青空が広がってきました。
天気の心配もなくなってきたことですし、ゆっくりのんびり向かいました。
ようやくこんな風景が見られるように
次のエイドは道の駅なかさつないの裏にある「十勝野フロマージュ」なのですが、ここでは枝豆どら焼き、枝豆(JA中札内)、バターミルク、カマンベールチーズソフト(十勝野フロマージュ)を頂きました。
十勝野フロマージュのレストランかな?

どら焼き、枝豆、カマンベールチーズソフトにバターミルク
多い、多いよ!(嬉しい悲鳴)どら焼きはポケットに詰めてお持ち帰りです。

ここを出て、25kmほど走るとゴールになります。13時くらいだったのでゴールには14時には着けるねなどと言っていたのは甘かった。
何の根拠もなく平坦路と思い込んでいたのですが、5kmほど走ると下って5%程度の登りが。
それでも、「どうせ登りはここが最後だろう」と高をくくってダンシングでクリア。
そのまま走り続けると程なくまた目の前に坂が。「また登るのか・・・」と思ったら目の前に左折の看板があり登らずに済んだことを喜んでいるとやっぱり坂道が。しかも斜度9%を表す看板が目に。
一度坂を回避できたと喜んだだけに、追い打ちの坂は辛くて本日2度目の28T投入。9%を含む2kmほどの坂を登り切ると出てくるのは更別にいた係の人への恨み言(※逆恨みです)。 やっぱり自転車乗りは嘘つきなんだねぇ・・・。

その後ももう1つ2つ小さな登りを超え、向かい風もなんとか耐えてゴール。
予定を大きく超過して、ゴールしたのは14:30頃になってしまいました。
最後の区間、坂で運動したおかげか、満腹に近かったお腹もバーベキューが入る余地が出来てきましたよ。計算通り?

さあバーベキュー
先にゴールしていたAさんと3人で炭火コンロを囲んでバーベキュー。
鶏串、豚串、ジンギスカン、ホルモン、サガリ、イカ、とうきび、たまねぎ、ピーマン、ナスと豪華なバーベキューセットにミニ豚丼まで。
こんなにたくさん
実は他にも何品か料理があったようなのですが、既にお腹いっぱいで食べられず。

帰路を鑑み、バーベキューを充分頂いた所で帰宅の途に付きました。

すみません、なめてました十勝中札内GF。
参加費7,000円(早期割)でこのボリューム、エイドだけならGE富良野、美瑛CRを超えてます。
運営もまずまず満足のいくものでしたので、これは来年もまた来ようと思いますよ。

もちろん、いいところばかりではなく何点か気になることもありました。

  • 要所要所に誘導員が居たものの、何箇所か誘導が欲しい場所がありました。
  • 直進する交差点にも看板がもう少しあると嬉しいです。まっすぐの道を走っていて、道を間違えていないか不安になりました。
  • エイドを出たあとどこに行くのか看板が欲しい所がありました。特に十勝野フロマージュは80kmや30kmも一緒、かつ出発後の方向がそれぞれのコースで違うので、わかりにくかったです。
  • 交通量の多い道が多かった。国道を含め、車の往来がある道が多かったように思います。農道や裏道的な所がベストですが、これはヘタに裏道にするとミスコースにも繋がるので難しいところでしょうか。


総じて、参加して良かったと思える良いイベントでした。
帰りの車中、嫁と相談しましたが、来年は帯広に前泊して参加しようと思います。(朝2時起きは辛かった・・・)毎年帯広にはワイン買ったり美味しいものを食べに来たりしていたので丁度良いです。ただ、その分GE富良野は無しかも。


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